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2026/07/23 15:19

Ralph Lauren(ラルフローレン)は“アメリカのブランド=USA製”と思われがちですが、実際は日本・タイ・スリランカ・メキシコ・中国など世界中で作られています。しかもタグに入る「1967」は生産年ではなく創業年。ブランドや年代を読むには、名前やポニーだけでなく、サブブランド・生産国・タグの意匠を見ます。当店の実物で、思い込みに引っかからない正直な見分け方を解説します。

黒のMA-1型ブルゾン。当店で扱ってきた中でも高値の一着。ミリタリー然としているが、実は“Polo Jeans Co.”のファッション個体でMADE IN CHINA。名前や見た目だけでは中身は決まらない、という好例。

ラルフローレンは“USA製”とは限らない

Ralph Lauren(ラルフローレン)は1967年、デザイナーのラルフ・ローレンがネクタイのブランド「Polo」として立ち上げたアメリカのブランドです。ポロ競技の選手(ポニー)のロゴで知られ、古着でも定番中の定番。ただ、人気が高いぶん“ラルフローレン=アメリカ製の高級品”という思い込みも広がっています。実際は生産国も価格帯もサブブランドも幅広く、タグを読まないと中身を見誤ります。当店の実物で、その読み方を解説します。

まず結論 — ラルフローレンを読む4つの軸

サブブランド。Polo by Ralph Lauren/Polo Jeans Co./POLO CHINO/Chaps/RRL…と多数。まずどのラインかを読む。

生産国。USAだけでなく日本ライセンス生産(オンワード樫山・インパクト21)・タイ・スリランカ・メキシコ・インドネシア・中国など。“USA製”とは限らない。

タグの「1967」は創業年。「EST.1967」や軍タグ風の「1967」はデザインであって生産年ではない。数字だけで年代を読むと誤読する。

ポニーとサイズの罠。ポニーの色・大きさはバリエーション。サイズ「XL(18-20)」はアダルトではなくキッズ/ジュニア

① サブブランドを読む

定番の「Polo by Ralph Lauren」織りネーム。まずこのライン名を確認する。

「POLO CHINO / EST. 1967 / RALPH LAUREN」+小さなポニー。チノパンのライン。“EST.1967”は創業年。

“Polo Jeans Co.”の軍タグ風ステンシル。「TYPE E. POLO 67 JEANS」「CONTRACT NO. USA 100-69」「PATTERN DATE 20 NOV.1967」…全部ミリタリー意匠の“模写”。

同じMA-1型ブルゾンの袖ポケット・フラップの金属スナップ。作りは本物のフライトジャケットを模しているが、あくまでファッション個体。

ラルフローレンには多くのサブブランド(ライン)があります。定番のPolo by Ralph Lauren、デニム/ミリタリー意匠のPolo Jeans Co.、チノのPOLO CHINO、価格を抑えたChaps(チャップス)、こだわりのRRL(ダブルアールエル)など。ラインが違えば作りも価格帯も別物です。特にPolo Jeansは、実在の軍支給品のような契約番号・仕様番号・年月をデザインとして印字することがあり、知らないと“本物のミリタリー”と誤解しがち。当店ではまずサブブランド(ライン)を正しく読み、商品説明に明記します。

② 生産国はバラバラ — “USA製”の思い込みに注意

日本語のケアタグ「表地 毛100% / ㈱オンワード樫山 / 日本製」。日本ライセンス生産の個体で、Made in USA表記は一切ない。

そのオンワード樫山・日本製のスラックス。ラルフ=USA製という先入観と食い違う典型。

「RN 41381 / MADE IN MEXICO / 100% COTTON」。メキシコ縫製。RN41381はラルフローレンでよく見る登録番号。

「Polo by Ralph Lauren / MADE IN THAILAND」。ダウンはタイ縫製。生産国は本当に多彩。

そのタイ製のダウン。中身は良い品でも、生産国は“USA製”ではない。年代・産地はタグで読む。

ラルフローレンの生産国は本当に幅広く、アメリカ製だけではありません。当店の実物だけでも、日本ライセンス生産(㈱オンワード樫山・㈱インパクト21)タイ・スリランカ・メキシコ・インドネシア・中国、さらに“U.S.A.”表記でも本土でない北マリアナ諸島(米自治領)製など、これだけの産地が出てきます。日本ライセンス品はタグが日本語表記で、そもそもMade in USAとは書かれません。「ラルフローレンだからUSA製」は思い込み。生産国はケアタグで一つひとつ確認するのが正解です。

③ タグの「1967」は年代ではない

ここは特に誤解の多いポイントです。ラルフローレンのタグには「EST. 1967」や、Polo Jeansの軍タグ風の「PATTERN DATE …1967」といった数字がよく入ります。これはブランドの創業年(1967年)を意匠として入れているもので、その服が1967年に作られたという意味ではありません。実際、上のPolo Jeansの“1967”入りブルゾンはMADE IN CHINAで、90年代以降の生産です。ネットでは「1967」を年代と誤読した説明も見かけますが、数字だけで年代は決まりません。当店では、生産国・タグ意匠・サブブランドを合わせて、根拠のある範囲で年代帯をお伝えします。

④ ポニー刺繍とサイズ表記の罠

胸の刺繍ポニー(この個体は赤)。ポニーの色・大きさはモデルや年代でバリエーションがある。

金×紺の「POLO RALPH LAUREN / XL (18-20) / MADE IN CHINA」。この「XL(18-20)」はアダルトではなくキッズ/ジュニアのXL。

その“キッズXL”のフルジップ。大人のXLと思って買うとサイズが合わない。表記は必ず実寸で確認する。

刺繍ポニーはラルフローレンの象徴ですが、色(紺・赤・青・黄ほか)や大きさ(スモール/ビッグポニー)にバリエーションがあり、モデルや年代の手がかりになります(ただし単独で年代を確定するものではありません)。そして意外な落とし穴がサイズ表記。「XL(18-20)」のように括弧で数字が付くものは、キッズ/ジュニアのサイズ(18-20=ボーイズ)で、大人のXLではありません。当店では、タグのサイズ表記を鵜呑みにせず、着丈・身幅・肩幅・袖丈を実測して掲載しています。

当店の実物いろいろ

Polo by Ralph Lauren のハーフジップ。小さめの刺繍ポニー付き。

千鳥格子のスラックス(日本ライセンス生産・オンワード樫山)。柄物も守備範囲。

同じ“ラルフローレン”でも、サブブランド・生産国・年代・作りが違えば、まったく別の一着になります。当店では、確認できたサブブランド名・生産国・タグ意匠・ポニー・実寸を商品説明に明記し、写真でタグの接写までお見せします。気になる一着があれば、実物のタグと実寸をじっくりご確認ください。

当店の表記方針

ラルフローレンは、サブブランド・生産国・タグ意匠を合わせても、製造年を1年単位で断定することはできません。当店では、確認できたサブブランド名・生産国・RN番号・タグ意匠・ポニー・実寸を根拠として商品説明に記し、判読できない部分は「不明」と正直に書きます。「1967」を年代と偽ったり、キッズサイズを大人サイズと偽ったりはしません。年代も、根拠のある範囲の“目安”としてお伝えします。

当店のRalph Lauren・Poloはこちら: ib2 オンラインストア

※写真はすべて自社撮影(販売中+過去に取り扱った個体)。他店・他人の写真は使いません。
※創業(1967年)・サブブランド・生産国(日本ライセンス=オンワード樫山/インパクト21・タイ・メキシコ・中国ほか)・RN番号・「1967」は創業年で生産年でないこと・「XL(18-20)」がキッズサイズであることは、当店の実物タグ+Web裏取りに基づく解説です。年代は1年単位で断定せず、根拠のある範囲でお伝えします。