2026/07/17 19:24

Carhartt(カーハート)は、1889年にハミルトン・カーハート氏がアメリカ・デトロイトで創業したワークウェアブランドです。鉄道員をはじめとする労働者への聞き取りをもとに丈夫な作業着を作ったことが始まりとされ、以来オーバーオールやカバーオール、ジャケットを中心に、耐久性を重視した衣料を作り続けています。生地の中心となっているのが、太い糸を密に織った厚手のコットン生地「ダック地」で、この生地の存在感がカーハートというブランドを特徴づけています。

ハートロゴからCロゴへ

カーハートのタグやボタンに使われてきたロゴは、時代とともに変わってきたとされています。創業から間もない時期はダイヤ形の枠に組合労働(ユニオンメイド)を示す表記が使われ、1900年代に入るとハート型の中に「Carhartt」と入れたロゴが定着したといわれます。ハート型ロゴは当初ブロック体、その後スクリプト体(筆記体)へと変化し、向きも横書きから斜め書きへ変わっていったとされています。1960年代半ばには他社との合併を経た移行期のロゴがしばらく使われ、1966年以降に現在も使われている「C」のロゴへ切り替わっていったとされています。なお、創業100周年にあたる1989年前後には「1889-1989」の表記を加えた記念タグが使われていたことも、複数の古着流通の情報から確認できます。ロゴの形だけで年代を一点に絞り込むことは難しく、あくまで大まかな時期の目安として捉えています。

生産国表記と日付コード

内側のタグには生産国表記があり、1980年代から2000年代初頭まではアメリカ製(USA製)が中心だったとされています。1990年代後半以降、生産拠点をメキシコなど他国へ移す動きが進み、タグにメキシコ製などの表記があるものは2000年代以降の生産である可能性が高いといわれます。また一部のタグには3〜4桁の数字による日付コードが記載され、下2桁が西暦年、残りの1〜2桁が月を示す形式が使われてきたとされています。ただし表記の形式は時期によって異なり、経年で判読できないタグも多いため、当店ではこれらはあくまで年代の目安として扱っています。

ダック地の育ち方(色落ち)

ダック地は、太い糸で密に織られた厚手のコットン生地で、代表的な重さは12オンス前後とされています。織り目が詰まっているため風や引っかかりに強い一方、新品時は生地にコシがあり硬さを感じることが多いです。着用や洗濯を重ねることで生地がやわらかくなり、色味も少しずつ落ち着いていきます。色落ちは日光による退色というより、日々の着用と洗濯を繰り返すなかで徐々に進むといわれ、擦れやすい部分から先に風合いが変わっていくのが特徴です。

当店の年代・生産国表記の方針

ロゴの形やタグの表記、生産国表示は年代を推測する手がかりにはなりますが、これらを組み合わせても製造年を1年単位で断定することはできません。当店ではタグやロゴから確認できた範囲を「〜年代とされる」という形で記載し、判読できない場合やタグが後年交換されている可能性がある場合は、正直に「不明」と書きます。来歴を実際より大きく見せない、という当店の基本的な考え方によるものです。

カーハートは同じ品番・サイズ表記でも、年代や生産時期によって生地の厚みやシルエットの取り方が異なります。気になる一着があれば、まずタグの表記とあわせて、商品ページに掲載している着丈・身幅・裄丈などの実寸をご確認ください。実際の寸法を基準に選んでいただくことで、体格に合った一着を見つけやすくなります。

Carharttの出品一覧: https://ib2.base.shop/categories/7438984

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