2026/07/17 19:24

ヴィンテージデニムを探すとき、「W30」「W32」といった表記を手がかりにする方は多いと思います。ですが古着のデニムでは、この表記と実際の寸法が一致しないことがよくあります。ここでは表記がずれる理由と、実寸の各採寸箇所をどう読むかを、当店の採寸方針に沿って具体的に紹介します。

W表記がずれる理由

デニムのウエスト表記は、もともとブランドや年代ごとに基準の測り方が異なっていました。同じ「W32」でも、1970年代のアメリカ製と1990年代のアメリカ製、あるいは日本製では、平置きで測ったときの実際の幅が数センチ変わることがあります。加えてデニムはコットン素材のため、洗濯や着用によって縮んだり伸びたりします。特に未洗いに近い個体は、購入後の初回洗濯で縮む余地を見込んで裁断されていることもあり、店頭時点の実寸と将来の寸法が同じとは限りません。当店ではこうした前提を踏まえ、W表記をそのまま採寸値として扱わず、出品時点の平置き実測をそのままセンチで掲載しています。

ウエスト

ウエストは、パンツを平置きにしてウエストベルトの端から端までを測り、その数値を2倍にすると、ぐるりと一周した実際の寸法の目安になります。当店の掲載値は平置きの実測値そのものなので、2倍にした数字をご自身の普段のウエストサイズと比べてみてください。ベルトループの伸び具合や生地のハリで、同じ数値でも履いた印象は変わることがあります。

股上

股上は、ウエストベルトの中心からクロッチ(股の縫い目)までの長さです。年代やモデルによって深め・浅めの差が大きく、同じウエスト寸法でも股上が違うとシルエットの印象は変わってきます。深い股上は腰骨より高い位置で履く前提の裁断が多く、浅い股上は現行の一般的なパンツに近い履き心地になりやすい傾向があります。

股下

股下は、クロッチから裾までの長さです。裾上げの跡や補正が残っている個体もあるため、当店では現状の実測値をそのまま記載しています。裾上げを前提に選ぶ場合は、股下の実測値と、ご自身が普段仕上げている丈の長さを見比べることで、どの程度詰める必要があるかの目安になります。

わたり幅

わたり幅は、股上の少し下、腿の一番太い部分の幅です。ここが狭いと腿まわりに余裕がなく、広いとゆったりしたシルエットになります。ウエストが近い数値でも、わたり幅の差でシルエットの印象が変わることがあるため、細身・太めのどちらの雰囲気を求めているかによって、確認しておく価値がある数値です。

裾幅

裾幅は、裾の開口部の幅です。ストレートか、テーパード(裾に向けて細くなる形)か、ブーツカット(裾に向けて広がる形)かは、わたり幅と裾幅の差を見比べることでおおよその判断材料になります。差が小さければストレートに近く、裾幅がわたり幅より狭ければテーパード、広ければブーツカットの傾向があるといえます。

手持ちの一本と比べる方法

実寸の数値だけを見ても、履いたときの感覚をイメージしにくい場合は、今お手持ちのデニムを1本、同じように平置きにして測ってみることをおすすめします。ウエスト・股上・股下・わたり幅・裾幅を同じ手順で測り、当店の商品ページに掲載している数値と並べて比較すると、差がどこにあるかが具体的にわかります。特にウエストと股上の2箇所だけでも比べておくと、履いたときの大きなズレは防ぎやすくなります。

迷ったときの考え方

複数の候補で迷う場合、規格表記が近いものを選ぶより、実寸の差が小さいものを選ぶほうが、実際の履き心地のズレは小さくなる傾向があります。また、ヴィンテージのデニムは個体ごとに縮み方・伸び方が異なるため、実寸はあくまで「採寸した時点での」数値である点も念頭に置いていただければと思います。判断に迷う場合は、商品ページの実寸に加えて、当店へ直接お問い合わせいただくことも選択肢のひとつです。

規格サイズは目安であり、実寸は採寸した事実です。当店では出品する一本ごとに平置き実測を行い、その数値をそのまま掲載しています。気になる一本があれば、まずウエストと股上の実寸から確認してみてください。

デニム・ボトムスの出品一覧: https://ib2.base.shop/categories/7438981

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