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2026/10/26 01:29

フレンチワークのブランドは、タグでどこまで分かるのか。当店の商品ページに残るタグ写真を読み、244着で90の名前を確かめました。会社の歴史を公式の資料で確かめられたのは4社だけで、名前だけでは年代は決まりません。

Le Mont St Michel 黒のコーデュロイパンツ 今回読んだ244着で最高値の1本

今回読んだ244着のうち、いちばん値段が高い1本。黒のコーデュロイのパンツで、腰裏に「LE MONT St MICHEL」のタグが付いています。

まず結論 — 名前は90あった。歴史を確かめられたのは4社だけ

当店の244着から読めた名前は90。多かったのは Adolphe Lafont 31着、Le Meilleur d'Amiens 11着、VETRA 11着。
公式の資料で歴史を確かめられたのは Adolphe Lafont・VETRA・Le Mont St Michel・Le Laboureur の4社。4社とも今もその名前の新品がある(ラフォンは「Lafont」の名前で)。名前だけでは古さは決まらない。
年代の手がかりになるのは名前ではなく、タグの細かい文字。「Ariès」「DIGOIN」「SANFOR」、5桁の郵便番号などから、片側の年だけが言える。

この記事の範囲と数え方

フレンチワーク全体の見どころ(生地・作り・色・補修)は、フレンチワークの見分け方・完全ガイドにまとめました。この記事はその続きで、タグに書かれたブランド名だけを扱います。

数えたのは、当店の在庫表でフレンチワークの上着とパンツに分けている個体のうち、2026年10月25日にBASEの商品ページが残っていた557着です。そこからアメリカやドイツなどフランス以外の品とみられる34着を除いた523着について、商品ページのタグの写真を1着ずつ開きました。

ブランド名まで読めたのは244着。残りの279着の内訳は、白い布に文字や数字をスタンプしたタグ29着、文字の無い白いタグ30着、文字が薄れた白いタグ11着、擦れ・破れ・小ささで名前が読めないタグやサイズだけのタグ59着、ボタンにだけ名前があるもの2着、そして見た写真の中にタグが写っていなかったもの148着です。読めない文字は推測で埋めていません。

当店で多かった名前

Adolphe Lafont 31着
Le Meilleur d'Amiens 11着
VETRA 11着
Le Très souple 10着
SAVO 9着
Bleu de Verdun・Le Populaire 各7着
Au Fusil・L'Idéal・Le Favori 各6着
Au Molinel・Barbe Bleue・Vulcain 各5着

90の名前のうち、半分を超える48は1着しかありません。有名な名前に集まっているのではなく、小さな名前がたくさんある。これが当店の在庫で見えたフレンチワークの姿です。

ここから、歴史を確かめられた4社、名前が多かったもの、町の名前が入ったタグの順に見ていきます。

Le Mont St Michel — 「Ariès」の文字が残るタグ 3着

Le Mont St Michel のタグ 黒地に黄色い島の絵とSignature de garantie Ariès

冒頭の1本のタグ。黒地に黄色い糸で「LE MONT St MICHEL」、島に建つ修道院のような絵、その下に筆記体で「Signature de garantie Ariès」。

Le Mont St Michel のタグ 同じ図柄で白い糸 ブラウンのコーデュロイパンツ

ブラウンのコーデュロイのパンツ。同じ図柄が白い文字で入り、「Signature de garantie」の一部は縫い目で隠れていますが、右の「Ariès」は読めます。

当店でタグを読めた3着は、どれも同じ図柄で、どれにも「Signature de garantie Ariès(保証の署名 アリエス)」の文字がありました。

ル・モン・サン・ミッシェルの公式サイトによると、ブランドを始めたのはアリエス家の兄弟で、場所はポントルソンという町です。創業は1913年とされますが、当時の記録には1906年とするものもあり、はっきりしないと公式自身が書いています。

同じ記事によると、ポントルソンとレンヌの工場は1979年7月に閉じ、会社は同じ年の12月に清算されました。ブランドが買い取られて製造が戻ったのは1998年です。そのとき、ラベルの「Signature de garantie : Ariès」は「Signature de garantie : AA」に替えられた、と書かれています。

だから当店の3着のタグは、1998年の復活より前の文言です。工場が1979年に閉じていることと合わせると、1979年以前に作られた可能性が高いと当店はみています。ただ、清算のときの在庫がしばらく売られた可能性は消せません。また、古いタグのすべてに「Ariès」が入っていたとまでは書かれていないので、「Ariès が無いから新しい」とは言えません。

4着目のモールスキンのパンツは、タグが黄ばんで擦れていて文字が読めず、この3着に数えていません。また、名前の似た「Le Mont Saint-Martin」のタグが2着ありましたが、別の名前なのでここには入れていません。

Adolphe Lafont — 当店でいちばん多い名前 31着

Adolphe Lafont のタグ ADOLPHE LAFONT LYON MARQUE DÉPOSÉE 黒地に赤い文字

ブラウンのモールスキンのパンツ。黒地に赤い文字で「ADOLPHE LAFONT / LYON / MARQUE DÉPOSÉE」、右に筆記体の頭文字。

Adolphe Lafont のタグ 赤地に白い楕円 SA QUALITÉ SUPÉRIEURE MADE IN FRANCE

青い上着(売り切れ)。赤地に白い楕円で「Adolphe Lafont SA ®」、下に「QUALITÉ SUPÉRIEURE」、右に「MADE IN FRANCE」。

ラフォンの公式の沿革によると、1844年はアドルフの祖父ルイ・ラフォンがリヨンに生地の店を開いた年です。「Adolphe Lafont」の名前を登録し、ひと目で分かるラベルを作ったのは1896年。2016年にはフランスの作業服メーカー Cepovett(セポヴェット)が買い取り、今も「Lafont」の名前で新品を売っています。

タグの種類と、それぞれから言えることはAdolphe Lafont(アドルフ・ラフォン)のタグと年代でくわしく読みました(その記事は10月9日時点の27着。今回は商品ページが31着に増えています)。

VETRA — 名前は「作業着」の略。赤いロゴは今のタグにもある 11着

VETRA のタグ 黒地に黄色い糸で SUPER VÊTRA TOUT COTON SANFOR

青い上着。黒地に黄色い糸で「SUPER / VÊTRA / TOUT COTON / SANFOR」。

VETRA のタグ 黒地に黄色い文字 VÊTRA SANFOR NE RETRECIT PAS

紺の上着。黒地に黄色い文字で「VÊTRA」、下に小さく「·SANFOR· / marque déposée / NE RETRECIT PAS」。

VETRA のタグ 白地に青い文字 MADE IN FRANCE TOUT COTON SANFOR VÊTRA

青い上着。白地に青い文字で「MADE IN FRANCE / TOUT COTON SANFOR® / VÊTRA」。

VETRA のタグ 白地に灰色の文字 TOUT COTON VÊTRA SANFOR

青い上着。白地に灰色の文字で「TOUT COTON / VÊTRA / ·SANFOR·」。

ヴェトラの公式の沿革によると、名前は VEtements de TRAvail(作業着)の頭を取ったものです。1927年、パリのサン・ルイ島にあった工房で生まれました。エドゥアール・ベーレンスが母から受け継いだ工房です。1930年にリール郊外のランベルサールへ移り、1940年にル・リュードへ移りました。今も VETRA の名前で新品の作業着が売られています。

ロゴの色についても公式の記述があります。1927年のロゴは赤で、工場の建物が背景に描かれていました。1950年代に青になり、1970年代にはその青が明るくなった。ただし赤いロゴは今のタグにも再現されている、とも書かれています。だから赤いロゴを見ても古いとは言えません。

公式によると、金色の糸のロゴは、モールスキンや厚い綾織など上等な品に付けたものです。上の2枚は黒地に黄色い糸ですが、それが金糸かどうかは写真では決められません。当店の11着のタグで、住所の入ったものはありませんでした。

名前とロゴから言えるのは「1927年より前ではない」までです。上の4枚のタグにはどれも「SANFOR」の文字があるので、この4着は1936年以降と言えます。在庫表で VETRA としていた1着は、タグを読み直すと「BLEU de VERDUN」でした。この1着は Bleu de Verdun に数えています。

Le Laboureur — 3着。うち2着のタグに町の名前「DIGOIN」

Le Laboureur のタグ 白地に赤い文字 le LABOUREUR GARANTI EXTRA DIGOIN

ダークブラウンのコーデュロイのパンツ。白地に赤い文字で「le LABOUREUR」、下に「GARANTI EXTRA」と「DIGOIN」。

Le Laboureur のタグ 黄色い地に男の人の絵と赤い文字 le LABOUREUR

黒の縞のパンツ。黄色い地に、走る男の人の絵と赤い文字で「le LABOUREUR」。

ル・ラブルールの公式の沿革によると、イタリアから来たプリモ・ゼランティが1956年に自分のブランドを作り、ソーヌ・エ・ロワール県の町ディゴワンに工房を置きました。今もディゴワンで年に数万着を作っています。タグの「DIGOIN」はこの町の名前です。

ここから言えるのは1956年より前のものではないこと。1940年代や戦前のル・ラブルールはありません。同じ形の新品が今も作られているので、名前だけで古いとも言えません。もう1着の青い上着のタグには「…QUÉ EN FRANCE」(先頭は折れて見えない)と「DIGOIN」があり、横に白い「SANFOR / marque déposée / NE RÉTRÉCIT PAS」のタグが付いていました。

Au Molinel — 風車の絵のタグ 5着

Au Molinel のタグ 白地に赤い風車の絵 MARQUE DÉPOSÉE SANFOR NE RÉTRÉCIT PAS

黒のシャンブレーのアトリエコート。白地に赤い風車の絵と「Au MOLINEL / MARQUE DÉPOSÉE」、黄色い「SANFOR」と「NE RÉTRÉCIT PAS」。

Au Molinel のタグ 黒地に赤い風車の絵 AU MOLINEL MARQUE DÉPOSÉE SANFOR

青いメカニックジャケット(売り切れ)。黒地に同じ風車の絵、「AU MOLINEL / MARQUE DÉPOSÉE / ·SANFOR·」。

5着とも風車の絵が入り、どれにも「SANFOR」の文字がありました。

今のフランスには Molinel という作業服の会社があり、北部の町フルランギャンを拠点にしています。北フランスの地方紙の記事は、その歴史が1845年までさかのぼると書いています。ただ、タグの「Au Molinel」とその会社のつながりを示す資料は見つかりませんでした。だから当店は、この2つを同じ作り手とは書きません。

町の名前が入ったタグ — VILLEFRANCHE と AMIENS が多い

ブランド名の横に町の名前が入ったタグは、当店の在庫で目立ちます。多かったのは VILLEFRANCHE(ヴィルフランシュ)の名前が入った17着と、AMIENS(アミアン)の名前が入った19着でした。

L'Idéal のタグ 黒地に緑の燕の絵 DÉPOSÉ VILLEFRANCHE (Rhône)

青いモールスキンのパンツ。黒地に緑の糸で燕の絵と「L'Idéal」、下に「DÉPOSÉ VILLEFRANCHE (Rhône)」。

H. Canals のタグ 黒地に黄色い文字 QUALITÉ SUPÉRIEURE VILLEFRANCHE (Rhône)

パッチワークのモールスキンのパンツ。黒地に黄色い文字で「QUALITÉ SUPÉRIEURE / H. Canals / VILLEFRANCHE (Rhône)」。

FIDELIS MB のタグ 黒地に黄色い馬の絵 VILLEFRANCHE-RHÔNE

青い上着。黒地に黄色い糸で馬の絵と「"FIDELIS" MB」、「VILLEFRANCHE-RHÔNE」。

Super MONT-ROUGE のタグ 白地に赤い文字 VILLEFRANCHE S/ SAÔNE

青い上着。白地に赤い文字で「Tout Coton / Super / MONT-ROUGE / VILLEFRANCHE S/ SAÔNE」。右端の小さなタグは切れていて読めません。

VILLEFRANCHE (Rhône) は、ローヌ県の町ヴィルフランシュ・シュル・ソーヌのことです。当店のタグでは L'Idéal(6着のうち5着)、H. Canals(4着のうち3着)、Le Sans Pareil・Fidelis・Maximum(各2着)、Mont-Rouge、Le Vêtement de Force、Mont Kemmel と、別々の名前がこの町の名前を入れていました。

Le Meilleur d'Amiens のタグ 黒地に黄色い教会の絵 MARQUE DÉPOSÉE

ブラウンのコーデュロイのパンツ。黒地に黄色い糸で教会の建物の絵と「Le Meilleur d'Amiens」、右上に「MARQUE DÉPOSÉE」。

AU FUSIL のタグ 水色の地に赤い文字 Ch.F. AMIENS MADE IN FRANCE

ブラウンの上着。水色の地に赤い文字で「Ch.F. AMIENS / AU FUSIL」、下に「MADE IN FRANCE」。

Falzar のタグ 白地に赤い文字 Amiens Falzar sans égal

ブラウンのコーデュロイのパンツ(売り切れ)。白地に赤い文字で「Amiens / Falzar / sans égal」。

AMIENS は北フランスのソンム県の県庁がある町アミアンです。Le Meilleur d'Amiens(11着)、Au Fusil(6着のうち4着)、Falzar(2着)ほか。Le Meilleur d'Amiens のタグは、名前そのものに「d'Amiens(アミアンの)」が入り、当店で見たタグの多くに同じ教会の建物の絵がありました。

Vulcain のタグ 赤い地に Vulcain Marque Déposée LYON SANFOR NE RETRECIT PAS

色の抜けた上着(売り切れ)。赤い地に「Vulcain / Marque Déposée LYON / ·SANFOR· NE RETRECIT PAS」。

Desautel Frères のタグ 黒地に黄色い文字 LYON 99 Rue Pierre Corneille

メカニックジャケット。黒地に黄色い文字で「Etablissements / Desautel Frères / LYON / 99. Rue Pierre Corneille」。当店で番地まで読めたタグはこの1枚だけです。

LYON(リヨン)の名前は、Adolphe Lafont のほか Vulcain(5着のうち3着)、Desautel Frères などで読めました。

ただし、タグの町の名前は会社の本拠地を示すもので、その町の工場で縫ったとまでは言えません。町ごとにどんな作り手が集まっていたかも、今回は資料で確かめられていません。言えるのは「タグにその町の名前がある」までです。

SAVO と、町の名前「LE CREUSOT」 9着

SAVO のタグ 赤い工場の絵と青い文字 EXTRA SAVO GEDEVA SANFOR

青い上着。赤い建物の絵、「le Vêtement de qualité」「EXTRA」、青い大きな文字で「SAVO」、下に「GEDEVA SANFOR」。

SAVO の紙タグ GEDEVA SANFOR LE CREUSOT 1694 COTTE A BRETELLES

未使用のまま残っていたオーバーオール。紙のタグに「GEDEVA ·SANFOR· / SAVO / …OANNE - LE CREUSOT / 1694 / COTTE A BRETELLES」。

白い布にスタンプ S.A.V.O. LE CREUSOT 112-74

青い上着。白い布に黒いスタンプで「[S].A.V.O. / [L]E CREUSOT」と「112-74」。先頭の文字は欠けています。

紙タグの「COTTE A BRETELLES」は、直訳すると「吊りひも付きの作業着」。品物はオーバーオールで、タグと中身が合っています。紙タグにも白い布のスタンプにも LE CREUSOT(ル・クルーゾ)の名前があり、これはソーヌ・エ・ロワール県の町の名前です。紙タグの「…OANNE」は先頭が切れていて読み切れません。

ただ、SAVO という会社の歴史は、公式の資料でも記録でも見つけられませんでした。「GEDEVA」が何を指すのかも分かっていません。言えるのは、タグに書かれた文字までです。

Bleu de Verdun — 三角の「BD」のマーク 7着

BLEU DE VERDUN のタグ 白地に青い三角のBDマーク GEDEVA-SANFOR

色の抜けた青い上着。白地に青い三角の「BD」マーク、「BLEU de VERDUN / GEDEVA-SANFOR」。

7着のうち6着が上着でした。読めたタグの多くに三角のマークがあり、何枚かは SAVO と同じ「GEDEVA」の文字を持っています。VERDUN(ヴェルダン)が町を指すのか、作り手がどこにいたのかは、確かめられていません。

ほかに多かった名前 — 出どころは確かめられなかった

Le Très souple のタグ 黒地に緑の筆記体 MARQUE DÉPOSÉE

色の抜けた青い上着。黒地に緑の筆記体で「Le Très souple」、下に「MARQUE DÉPOSÉE」。

LE POPULAIRE のタグ 灰色の地に黄色い文字 CHAINE RETORS 1ère QUALITÉ

黒のピケのパンツ(売り切れ)。灰色の地に黄色い文字で「CHAINE RETORS / LE POPULAIRE / 1ère QUALITÉ」。

Le Très souple(ル・トレ・スープル=「とてもしなやか」)は10着。何枚かは「MARQUE Sanfor DÉPOSÉE」と、SANFOR の文字を名前の下に入れています。Le Populaire は7着で、名前の上に「CHAINE RETORS」の行を持つタグがありました。

ほかにも Le Favori、Barbe Bleue、Le Pigeon Voyageur、Le Beau-Fort、Le Bon Picard、Le Chamonix、KIDUR、L'Athlète など、2〜6着の名前がたくさんあります。どれも会社の歴史を公式の資料で確かめられませんでした。だから当店は、名前と、タグに読める文字だけを書きます。

ブランド名の無いタグの扱い — 白い布と数字

白い布のタグに黒いスタンプ S.N.C. St JAMES 96-76

青い上着。白い布に黒いスタンプで「S.N.C. St JAMES / 96-76」。

白い布のタグに黒いスタンプ 96-76 Z.V.T.T.-65

青い上着。白い布に「96-76 Z.V.T.T.-65」。

当店の在庫には、ブランド名の代わりに、白い布に文字や数字をスタンプしたタグが29着ありました。そのうち11着には「St JAMES」の文字があり、多くは「S.N.C. St JAMES」に「96-72」「120-72」のような数字が続く形でした。ほかに「Z.V.T.T.」と数字の組み合わせなどがあります。

数字はサイズや番号の可能性がありますが、何を表すのかは資料で確かめられていません。年らしく見える2桁の数字も、年とは読みません。文字の無い白いタグ(30着)とあわせて、当店はこれらをブランド名としては扱いません。

タグの文字から言えること・言えないこと

筆記体の名前のタグ Production BOTTON 69651 VILLEFRANCHE 5桁の郵便番号

紺のパンツ(売り切れ)。筆記体の名前(Mont Kemmel と読めます)の下に「Production BOTTON • 69651 VIL[LE]FRANCHE」。町の名前の前に5桁の数字があります。

言えること(どれも片側だけ)
・「Signature de garantie Ariès」(Le Mont St Michel) … 1998年の復活より前の文言。1979年以前の可能性が高い
・Le Laboureur のタグ … 1956年以降
・VETRA のタグ … 1927年以降
・「SANFOR」の文字 … 1936年以降(米国の商標の登録記録)
・町の名前の前に5桁の郵便番号 … 1972年6月以降(フランスの郵便番号が5桁になった日)

言えないこと
・「ブランド名があるから古い」 … 歴史を確かめた4社は、どれも今もその名前の新品があります
・「VETRA の赤いロゴだから古い」 … 赤いロゴは今のタグにも使われています
・「タグの町で縫った」 … タグが示すのは会社の町の名前までです
・「白いタグの数字は製造年」 … 数字の意味は確かめられていません
・「タグが無いから古い」 … タグは取れますし、最初から付いていない服もあります

当店の表記方針

タグは、読めた文字をそのまま記します。ブランド名が読めないときは「読めない」と書き、似た名前で埋めません。年代は、上のような裏の取れた手がかりがあるときだけ「◯年以降」と片側で書き、それ以外は生地や作りから見た10年単位の目安にとどめます。

今回タグを読み直して、在庫表の記録と合わない個体が見つかりました。VETRA としていた1着は Bleu de Verdun、LE GLADIATEUR としていた1着はタグの文字が読み切れませんでした。読み違いが分かったものは直していきます。

この記事の個体で、いま買えるもの

2026年10月25日時点で販売中の一点物です。売り切れの際はご容赦ください。

Le Mont St Michel 黒 コーデュロイ パンツ W36

Le Mont St Michel 黒 コーデュロイ パンツ W35

Le Mont St Michel ブラウン コーデュロイ パンツ W35

Adolphe Lafont ブラウン モールスキン パンツ W33

VETRA 青い上着(SUPER VÊTRA)

VETRA 紺の上着

VETRA 青い上着(白地に青い文字)

VETRA 青い上着(白地に灰色の文字)

VETRA 黒 メティス パンツ

Le Laboureur ダークブラウン コーデュロイ パンツ W39

Le Laboureur 黒 縞のパンツ W42

Le Laboureur 青い上着

Au Molinel 黒 アトリエコート

Au Molinel ごま塩 アトリエコート

L'Idéal 青 モールスキン パンツ W33

H. Canals パッチワーク モールスキン パンツ

FIDELIS 青い上着

MONT-ROUGE 青い上着

Le Meilleur d'Amiens ブラウン コーデュロイ パンツ W40

AU FUSIL ブラウン 上着

Falzar ブラウン パンツ

Vulcain アトリエコート

Desautel Frères メカニックジャケット

SAVO 青い上着

SAVO 未使用のオーバーオール

S.A.V.O. LE CREUSOT のスタンプの上着

Bleu de Verdun 青い上着

Le Très souple 青い上着

Le Populaire 青 パンツ W33

S.N.C. St JAMES のスタンプの上着

Z.V.T.T. のスタンプの上着

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よくある質問

Q. フレンチワークの代表的なブランドは?
A. 当店の244着で多かったのは Adolphe Lafont(31着)、Le Meilleur d'Amiens と VETRA(各11着)、Le Très souple(10着)、SAVO(9着)です。公式の資料で歴史を確かめられたのは、Adolphe Lafont・VETRA・Le Mont St Michel・Le Laboureur の4社でした。

Q. VETRA のタグで年代は分かりますか?
A. 名前とロゴだけなら、1927年より前のものではない、までです。「SANFOR」の文字もあれば1936年以降と言えます。公式の沿革では、ロゴは1927年の赤から1950年代に青へ変わりましたが、赤いロゴは今のタグにも使われているので、赤だから古いとは言えません。

Q. Le Mont St Michel のタグの「Ariès」とは何ですか?
A. 創業したアリエス家の名前です。公式サイトによると、1998年にブランドが復活したとき、ラベルの「Signature de garantie : Ariès」は「AA」に替えられました。工場は1979年に閉じているので、Ariès のタグは1979年以前の可能性が高いと当店はみています。

Q. タグにある町の名前は、作られた場所ですか?
A. そこまでは言えません。VILLEFRANCHE や AMIENS、LYON といった町の名前は会社の本拠地を示すもので、その町の工場で縫ったとまでは分かりません。

Q. 白い布に数字だけのタグは何ですか?
A. 何を表すのかは資料で確かめられていません。当店はブランド名としては扱わず、年らしく見える数字も年とは読みません。

あわせて読む

フレンチワークの見分け方・完全ガイド — 生地・作り・色・補修の読み方。
Adolphe Lafont(アドルフ・ラフォン)のタグと年代 — ラフォンのタグを種類ごとに読んだ記事。
コーデュロイの年代は畝の太さでは決まらない — フレンチのファーマーズパンツとシンチバック。
SANFOR タグで年代は読めるか — 綴りごとの年と、逆向きに使えない理由。

※写真はすべて当店のBASE商品ページの自社撮影です。対象は、2026年10月25日時点で商品ページが残っていたフレンチワークの上着とパンツ557着(フランス以外の品とみられる34着を除いて523着)です。

※出典: Le Mont Saint Michel 公式サイトの沿革記事/Lafont 公式サイトの沿革/VETRA 公式サイトの沿革2ページ/Le Laboureur 公式サイトの沿革/La Gazette du Nord-France の Molinel の記事/米国特許商標庁の登録記録(SANFOR・登録番号343178)/フランス語版ウィキペディア「Code postal en France」「Villefranche-sur-Saône」「Amiens」「Le Creusot」。

※年代はすべて「◯年以降」「◯年以前の可能性が高い」という片側の目安で、製造年を1年単位で断定するものではありません。