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2026/10/02 10:00

当店でいちばん値の張るバーバリー。ダブルブレストのコート(身幅64 着丈113cm)

バーバリーのトレンチコートやバルマカンコートは、ラベルが「Burberrys」とSの付く表記なら、おおむね1999年以前と読めます。一方、騎士マークやチェックの裏地、MADE IN ENGLANDは今も使われていて、年代の上限は出ません。当店の実物のタグ写真で、読めることと読めないことを整理しました。

まず結論 — Sで上限、制度のタグで下限

ラベルが「Burberrys」(Sあり)なら、おおむね1999年以前です。
騎士マーク・チェックの裏地・MADE IN ENGLANDは今も使われているので、上限は出ません。
洗濯記号など制度のタグで下限を足します。意味の分からない数字は年にしません。

冒頭の写真:50s vintage Burberry トレンチコート ダブルブレスト カーキ(身幅64 着丈113cm)。当店のバーバリーでいちばん値の張る1着です。商品名は「50s」ですが、この記事で見るとおり、タグから言える幅はもっと広くなります。

手がかりを、年表の順に1つずつ読む

バーバリーのタグには、年代の手がかりになる文字がいくつも並んでいます。ただ、どれも「◯年以降」か「◯年以前」の片側しか言えません。

そこでこの記事では、手がかりが世に出た順、つまり年表の順に並べます。そのうえで、当店の実物のタグで1つずつ確かめていきます。写真はすべて、当店で扱っているバーバリーのトレンチコート、バルマカンコート(ラグラン袖のステンカラーコート)、スイングトップの実物です。

先に断っておきます。ラベルの書体や刺繍の細かな違いから「◯年代」を当てる早見表は、この記事に載せていません。会社の発表や規則で、裏が取れなかったからです。

【1856〜】創業とギャバジン — ブランドの年から、服の年は出ない

バーバリーは1856年、21歳のトーマス・バーバリーがイングランド南部のベイジングストークに開いた店から始まりました。1879年にギャバジン(gabardine=雨を通しにくく、蒸れにくいように密に織った布)を生み、1888年に特許を取っています。第一次世界大戦(1914〜18年)の時期には、軍用のトレンチコートを作りました。肩章(エポレット)やDリング、ストームシールド、ガンフラップといった細部は、このとき加わったものです。どれもバーバリーの公式の沿革にある年です。

ただ、これはブランドの年であって、目の前の1着の年ではありません。「ギャバジンだから古い」とも言えません。公式サイトによれば、看板のHeritage Trench Coatは今もヨークシャーの自社工場で作られ、ベルト・肩章・チェックの裏地が付いています。

【1901〜】騎士マーク — 下限は出るが、上限は出ない

冒頭の1着のラベル。紺地に騎士、大文字で「BURBERRYS」「LONDON」「MADE IN ENGLAND」

冒頭の1着のラベル。紺地に騎士、大文字で「BURBERRYS」「LONDON」「MADE IN ENGLAND」

一枚袖のトレンチのラベル。筆記体の「'Burberrys'」、左に「REGD」、旗に「PRORSUM」、右下に「MADE IN ENGLAND ®」

一枚袖のトレンチのラベル。筆記体の「'Burberrys'」、左に「REGD」、旗に「PRORSUM」、右下に「MADE IN ENGLAND ®」

馬に乗った騎士が、旗を掲げて駆けるマーク。公式は、1901年ごろの公募で選ばれた図案だと説明しています。旗の「PRORSUM(プロルスム)」はラテン語で「前へ」の意味です。

だから騎士マークがあれば、1901年ごろ以降とは言えます。ただ、それで絞れる幅は、ほとんどありません。しかも公式によれば、この騎士は今も使われています。2022年に就任したチーフ・クリエイティブ・オフィサー、ダニエル・リーのもとで、図案を整え直したものです。騎士マークがある=古い、とは読めません。

上の2枚を比べると、同じバーバリーのラベルでも、書体も文字の並びもずいぶん違います。1枚目は大文字のBURBERRYSにLONDON、2枚目は筆記体の'Burberrys'に®。ただ、この違いの前後関係を決められる資料は、当店では見つけられていません。だから、書体の違いだけで年代の順番は付けていません。

一枚袖のトレンチコート(身幅57 着丈111cm)。肩章・ベルト・ダブルの前合わせ。内側にウールの裏付き

一枚袖のトレンチコート(身幅57 着丈111cm)。肩章・ベルト・ダブルの前合わせ。内側にウールの裏付き

【1920s〜】チェックの裏地 — 1920年代から、今も

冒頭の1着の裏地。ベージュ地に黒・白・赤の線のチェック

冒頭の1着の裏地。ベージュ地に黒・白・赤の線のチェック

ベージュ地に黒・白・赤の線が走るチェック。公式は、1920年代にレインウェアの裏地として登場したと書いています。この裏地があれば、1920年代以降とは言えます。

こちらも上限は出ません。先に書いたとおり、今のHeritage Trench Coatにも、このチェックの裏地が付いています。

当店の在庫でも、裏地の柄は1着ごとに違いました。茶と黒の太い縞が入ったもの、灰色がかった地に水色とオレンジの線が入ったもの。柄の違いから年代を出す資料は見つけられなかったので、当店は裏地の柄で年代を決めていません。

【1950s〜】Terylene — 合成繊維の商品名が語ること

80s表記のバルマカンのラベル。「'Burberrys' REGD.」「PRORSUM」「MADE IN ENGLAND」、その下に「Waltons」

80s表記のバルマカンのラベル。「'Burberrys' REGD.」「PRORSUM」「MADE IN ENGLAND」、その下に「Waltons」

同じ1着の組成のタグ。「67% POLYESTER 33% COTTON」「Terylene & Cotton」「WASHABLE FINISH」「RINSE THOROUGHLY」

同じ1着の組成のタグ。「67% POLYESTER 33% COTTON」「Terylene & Cotton」「WASHABLE FINISH」「RINSE THOROUGHLY」

当店で「80s」としているカーキのバルマカンコートには、ラベルのほかに、もう1枚の紺地のタグがあります。読めた文字は「Terylene & Cotton」「67% POLYESTER 33% COTTON」「WASHABLE FINISH」「RINSE THOROUGHLY」です。

Terylene(テリレン)は、英国の化学会社ICIが付けたポリエステル繊維の商品名です。1941年に英国で特許が出願されました。ICIが大きな工場で商業生産を始めたのは1955年の初めだと、当時の化学業界誌が伝えています。この表記があれば、おおむね1950年代以降と言えます。

同じ1着のラベルには、騎士マークの下に「MADE IN ENGLAND」、その下に「Waltons」という別の名前が織り込まれています。ブランド名と店の名前を並べた、いわゆるダブルネームに見えます。ただ、Waltonsがどこの店なのかは、当店では確認できていません。

この1着の「80s」という表記は、タグから出したものではありません。タグから言えるのは、Teryleneの「1950年代以降」と、後で見る「Burberrysなので、おおむね1999年以前」の2つです。

Waltonsのダブルネームのバルマカンコート(身幅52 着丈109cm)。共布のベルト付き

Waltonsのダブルネームのバルマカンコート(身幅52 着丈109cm)。共布のベルト付き

【1963〜】洗濯記号 — 下限を1963年まで上げる

カーキのコートの表のラベル。「'Burberrys' REGD」と騎士、「MADE IN ENGLAND ®」

カーキのコートの表のラベル。「'Burberrys' REGD」と騎士、「MADE IN ENGLAND ®」

同じ1着の裏側のタグ(洗濯表示)。英・独・仏・伊の組成と、4つの洗濯記号。左下に「CC17」

同じ1着の裏側のタグ(洗濯表示)。英・独・仏・伊の組成と、4つの洗濯記号。左下に「CC17」

多言語の組成表示の下に、洗い桶・三角・アイロン・丸の記号が並ぶ紺地のタグ。これはGINETEX(ジネテックス=欧州の洗濯表示の団体)の記号です。この団体は1963年に設立されました。その記号があれば1963年以降です。

当店の在庫では、カーキのコート3着と、OF LONDONのラベルのコートが、このタイプのタグを持っていました。表のラベルはどれも「Burberrys」です。合わせると「1963年以降、おおむね1999年以前」。下限と上限の両方が埋まるのは、このタイプのタグが残っている個体です。

ベルト付きのコートのラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士、下に「OF LONDON ®」。国名は入っていない

ベルト付きのコートのラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士、下に「OF LONDON ®」。国名は入っていない

同じ1着の組成のタグ(裏)。表地「75% COTTON/25% POLYESTER MICRO FIBRE」、裏地「50% COTTON/50% POLYESTER」

同じ1着の組成のタグ(裏)。表地「75% COTTON/25% POLYESTER MICRO FIBRE」、裏地「50% COTTON/50% POLYESTER」

読めたコードは、カーキのコート2着が「CC17」、OF LONDONのコートが「C216」でした。組成は、前者が表地・裏地とも「100% COTTON」、後者は表地が「75% COTTON/25% POLYESTER MICRO FIBRE」です。CC17やC216が何を表すコードなのかは、分かっていません。年代の手がかりにはしていません。

洗濯記号には、2005年・2012年に加わった記号など、もっと細かな節目があります。米国のケアラベルの1971年・1997年の節目とあわせて、洗濯タグ(ケアラベル)で古着の年代を読むにまとめました。逆向きは使えません。洗濯表示のタグが無い、切られている、というだけで「1963年より前」とは言えません。

【1999】BurberrysからBurberryへ — いちばん強い上限

スイングトップ(ブラウン)のラベル。Sの無い「BURBERRY」「LONDON」と騎士。上に「XL」

スイングトップ(ブラウン)のラベル。Sの無い「BURBERRY」「LONDON」と騎士。上に「XL」

もう1着のスイングトップ(ブラック・売り切れ)のラベル。こちらも「BURBERRY」「LONDON」

もう1着のスイングトップ(ブラック・売り切れ)のラベル。こちらも「BURBERRY」「LONDON」

バーバリーの公式の沿革には、1999年、当時のCEOローズ・マリー・ブラボのもとで、社名を「Burberrys」から「Burberry」に縮めた、とあります。

これが、バーバリーのタグでいちばん効く手がかりです。ラベルに「Burberrys」とSが付いていれば、おおむね1999年以前。逆に、Sが無いことからは年を出しません。1999年より前にSの無い表記が無かったとは、言い切れないからです。

「おおむね」と書くのには理由があります。織りや印刷のラベルは、在庫が尽きるまで使われることがあります。社名が変わった日に、すべてのラベルが一斉に切り替わったとは限りません。

当店の「00s」のスイングトップ2着は、どちらもSの無い「BURBERRY」「LONDON」のラベルでした。商品名の「00s」と矛盾はしませんが、Sが無いことだけを根拠に00sとしているわけではありません。

黒のバルマカンのラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士。キルティングの裏地に付く

黒のバルマカンのラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士。キルティングの裏地に付く

同じ1着の袖のボタン。Sの無い「BURBERRY」の刻印

同じ1着の袖のボタン。Sの無い「BURBERRY」の刻印

気をつけたいのはボタンです。黒のバルマカンコートは、ラベルが「'Burberrys'」なのに、袖のボタンにはSの無い「BURBERRY」の刻印がありました。理由は分かりません。ただ、ボタンは付け替えられる部品です。当店はボタンから年代を出しません。ラベルとボタンが食い違ったら、ラベルを優先します。

【〜2016】日本語のタグと旧JIS — 日本で売られた証拠で、日本製の証拠ではない

ボタンダブルのトレンチの表のラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士、「MADE IN ENGLAND ®」

ボタンダブルのトレンチの表のラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士、「MADE IN ENGLAND ®」

同じ1着の裏側のタグ。日本の旧JISの洗濯記号(洗い桶に×、丸の中に「ドライ」など)

同じ1着の裏側のタグ。日本の旧JISの洗濯記号(洗い桶に×、丸の中に「ドライ」など)

同じ1着の日本語の組成のタグ(裏)。「表地 綿 100%」「裏地 胴裏 綿」「袖裏 レーヨン」「C-TK83」

同じ1着の日本語の組成のタグ(裏)。「表地 綿 100%」「裏地 胴裏 綿」「袖裏 レーヨン」「C-TK83」

ボタンダブルのトレンチコートの内側です。表のラベルは「'Burberrys'」「MADE IN ENGLAND」。ところが、その奥の白い布のタグには日本語で「表地 綿 100%」「裏地 胴裏 綿 袖裏 レーヨン」とあります。洗濯の記号も、日本の旧JIS(JIS L 0217)の形でした。丸の中に「ドライ」とカタカナが入る、あの記号です。

日本で売る衣料品には、日本の法律(家庭用品品質表示法)に沿った表示が必要で、輸入品も対象です。だから日本語のタグは、日本で売られたことは示しても、日本で作られたことは示しません。この1着の生産国は、表のラベルのとおりEnglandです。

旧JISの記号にも手がかりが1つあります。日本の洗濯表示は、2016年12月1日から新しいJIS L 0001の記号に変わりました。旧い記号の表示なら、おおむね2016年11月以前です。ただ、この1着ではBurberrysの1999年のほうが強い上限なので、答えは変わりません。

もう1着のトレンチの表のラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士。国名は入っていない

もう1着のトレンチの表のラベル。「'Burberrys' REGD ®」と騎士。国名は入っていない

同じ1着の裏側のタグ。日本語の「表地 綿 100%」と旧JISの記号。黄色い札は針で留められた別の札

同じ1着の裏側のタグ。日本語の「表地 綿 100%」と旧JISの記号。黄色い札は針で留められた別の札

もう1着、ダブルのトレンチコートにも、日本語の表示と旧JISの記号がありました。こちらは表のラベルに国名が入っておらず、写真に写るタグからは生産国が読めません。

日本では、三陽商会が1965年にバーバリーのコートの輸入を始め、1970年からは三井物産と組んで、国内向けの企画・生産・販売も進めました(日本経済新聞)。英国製のラベルに日本語のタグが付いたボタンダブルの1着は、日本で売られた輸入品とみるのが自然です。ライセンス契約は2015年の春夏シーズンで終わっています。ただ、当店のバーバリーでは、日本製と読める表記が写真に写っている個体はありませんでした(2026年9月時点)。日本製の個体が入荷したら、ここに写真を足します。

ボタンダブルのトレンチコート(身幅51 着丈109cm)。MADE IN ENGLANDのラベルに、日本語のタグ

ボタンダブルのトレンチコート(身幅51 着丈109cm)。MADE IN ENGLANDのラベルに、日本語のタグ

MADE IN ENGLAND は、古さの証明ではない

「MADE IN ENGLANDだから古い」という言い方も、よく見かけます。これも成り立ちません。公式によれば、Heritage Trench Coatは今もヨークシャーの自社工場で作られています。公式の沿革によれば、キャッスルフォード(ヨークシャー)の工場を正式に取得したのは1972年です。MADE IN ENGLANDの表記から、上限は出ません。

逆に、国名が無いことからも何も言えません。当店の在庫にも、「OF LONDON」のラベルや、国名の入らない「'Burberrys'」のラベルがありました。国名の表示を義務づけるかどうかは、時代や国によって違います。国名が無い=偽物・並行品、とは読みません。(今のEUの繊維製品の規則 1007/2011 でも、義務づけているのは繊維の組成の表示で、原産国ではありません)

国名の書き方や、軍の官給品のタグの読み方は、ヨーロッパ各国軍の実物を、タグで読むでも扱っています。

意味の分からない数字は、年にしない

一枚袖のトレンチの内側の白い布札。「TRENCH 21」「D343/3」「BUG/BIND」「LABEL」「50 R.L」「E 82493/3」「4548/CD」「WEEK NO.」「31」など

一枚袖のトレンチの内側の白い布札。「TRENCH 21」「D343/3」「BUG/BIND」「LABEL」「50 R.L」「E 82493/3」「4548/CD」「WEEK NO.」「31」など

冒頭の1着の襟元の紙札。「1」「378」の数字が刷られ、針金で留めてある

冒頭の1着の襟元の紙札。「1」「378」の数字が刷られ、針金で留めてある

一枚袖のトレンチの内側には、白い布の札が縫い付けてありました。読めた文字は「TRENCH 21」「D343/3」「223」「C16」「BUG/BIND」「LABEL」「50 R.L」「E 82493/3」「4548/CD」「WEEK NO.」「31」。かっこ付きの「(68)」のような書き込みも見えます。

製造の管理票のように見えますが、各行の意味を説明した資料には当たれていません。「WEEK NO.」の横の「31」も、何年の第何週なのかは書かれていません。「(68)」を1968年と読む根拠もありません。だから当店は、この札から年代を出していません。読めた文字を、そのまま書き写すところまでにしています。

冒頭の1着の襟元にも、「1」「378」と刷られた紙の札が針金で留めてありました。預かり札のようにも見えますが、確かめられていません。これも年代の手がかりにはしていません。

冒頭の1着は、タグで読むとこうなる

冒頭のダブルブレストのコートで読めた文字は、「BURBERRYS」「LONDON」「MADE IN ENGLAND」と騎士マーク、それに裏地のチェックです。ここから言えるのは、チェックの裏地の1920年代以降と、Sの付いた社名のおおむね1999年以前の2つです。

当店はこの1着を「50s」として出しています。ただ、この「50s」はタグから出した年代ではありません。洗濯表示や組成のタグは写真に写っておらず、年代の幅をこれ以上狭める文字が読めていないからです。

作りも書いておきます。ダブルの前合わせにラグラン袖、脇に斜めのポケット。写真で見る限り、肩章やベルトは付いていません。

サイズは、実寸で確かめる

当店のバーバリーのコートは、身幅48〜64cm、着丈94〜113cmと幅があります。同じ「トレンチ」でも、体に合うかどうかは1着ごとに違います。

サイズ表記の体系は、国によって違います。一枚袖のトレンチの札にあった「50 R.L」のように、意味を確かめられない数字もあります。当店は平置きで身幅と着丈を測っています。商品名や商品ページの数字と、手持ちのコートの実寸を比べてください。

買う前に見るところ

バーバリーのコートを前にしたら、順番はこうです。

1つ目、表のラベルの綴りを読む。「Burberrys」とSが付けば、おおむね1999年以前。2つ目、洗濯表示のタグを探す。GINETEXの記号があれば1963年以降、日本の旧JISの記号ならおおむね2016年11月以前です。3つ目、組成のタグを読む。Teryleneのような商品名があれば、それも下限になります。4つ目、生産国を読む。ただし国名は古さの証明になりません。5つ目、実寸を見る。

騎士マークとチェックの裏地は、下限が古すぎてほとんど絞れません。ボタンの刻印と、意味の分からない数字からは、年代を出しません。

当店が年代を書くときの決まり

手がかりには「以降」「以前」「絞れない」の3つの向きがあります。当店は、読めた文字から始めて、その文字に結びつく手がかりだけを使います。読めなければ「不明」と書き、埋めません。

年代は10年単位の目安です。商品名の年代とタグの手がかりが食い違ったときは、タグを優先して表記を見直します。

この記事に出てきた当店の個体(販売中)

50s vintage Burberry トレンチコート ダブルブレスト カーキ(身幅64 着丈113cm)

90s vintage Burberry 一枚袖 トレンチコート カーキ(身幅57 着丈111cm)

90s vintage Burberry トレンチコート ボタンダブル(身幅51 着丈109cm)

90s vintage Burberry トレンチコート ブラウン(身幅54 着丈104cm)

90s vintage Burberry トレンチコート カーキ(身幅48 着丈94cm)

80s vintage Burberry バルマカンコート カーキ(身幅52 着丈109cm)

90s vintage Burberry バルマカンコート ブラウン(身幅53 着丈106cm)

90s vintage Burberry バルマカンコート カーキ(身幅61 着丈102cm)

90s vintage Burberry バルマカンコート カーキ(身幅50 着丈99cm)

90s vintage Burberry バルマカンコート ブラック

00s vintage Burberry スイングトップ ブラウン(身幅54 着丈67cm)

Burberry のカテゴリをまとめて見る

よくある質問

Q. BurberrysとBurberryは、何が違うのですか?
A. 社名です。バーバリーの公式の沿革によれば、1999年に社名を「Burberrys」から「Burberry」に縮めました。ラベルにSが付いていれば、おおむね1999年以前と読めます。ラベルは在庫が尽きるまで使われることがあるので、「おおむね」です。

Q. 騎士マークが付いていれば、古いバーバリーですか?
A. そうとは言えません。騎士マークは1901年ごろの公募で選ばれた図案ですが、公式によれば今もデザインに使われています。騎士マークからは上限が出ません。

Q. MADE IN ENGLANDなら古いのですか?
A. いいえ。公式によれば、Heritage Trench Coatは今もヨークシャーの自社工場で作られています。国名が無いことからも、年代や真贋は読めません。

Q. 日本語のタグが付いていれば、日本製ですか?
A. そうとは限りません。当店のトレンチには、表のラベルがMADE IN ENGLANDで、日本語の表示と旧JISの洗濯記号が付いた1着がありました。日本語のタグは、日本で売られたことを示すものです。

Q. ボタンの刻印で年代は分かりますか?
A. 当店はボタンから年代を出しません。ボタンは付け替えられる部品です。当店の在庫には、ラベルが「'Burberrys'」でボタンの刻印が「BURBERRY」という1着がありました。食い違ったら、ラベルを優先します。

写真はすべて当店(ib2)が撮影した、当店の実物です。

ブランドの年(1856年の創業、1879年のギャバジン、1888年の特許、1901年ごろの騎士マーク、1920年代のチェックの裏地、1972年のキャッスルフォード工場の取得、1999年の社名変更)と、今のHeritage Trench Coatの生産地は、Burberryの公式サイトによります。社名の変更は、英国の会社登記(Companies House)の記録とも照らし合わせました。Teryleneの年は博物館の資料と当時の業界誌、洗濯記号はGINETEXの公式資料、日本の洗濯表示の切り替えは消費者庁、日本での輸入とライセンスの年は日本経済新聞の報道によります。

当店は、読めた文字だけを手がかりにし、読めないものは不明としています。年代は10年単位の目安で、断定はしていません。価格・在庫は2026年9月時点で、掲載した個体が売り切れている場合があります。